ファイルやディレクトリのパーミッション(権限)の変更方法
2020-07-05
パーミッションの確認方法
ls -l
コマンドを入力してディレクトリ内のファイルを確認すると一番左に drwxr-xr-x
のような表示があります。
これはファイルやディレクトリのパーミッションを表しています。
頭文字は種類を表す
先頭にある d
はディレクトリを表しています。先頭に来る文字は全部で3つです。
種類 | 意味 |
---|---|
d | ディレクトリ |
l | シンボリックリンク |
- | ファイル |
パーミッションは全部で3つ
ファイルやディレクトリのパーミッション(権限)を読み方は以下のとおりです。
パーミッション | 意味 | 数字 |
---|---|---|
r | 読み出し可能 | 4 |
w | 書き込み可能 | 2 |
x | 実行可能 | 1 |
- | 権限なし | 0 |
パーミッションを設定する対象は3つ
パーミッションを設定する対象としては
- 所有者
- 所有グループ
- それ以外
の3つになります。
10個のアルファベットが意味するもの
対象それぞれに「読み出し可能」「書き込み可能」「実行可能」の3つについて表します。 3つの対象に3つの権限を表すので 3 x 3 の9個になります。それに対象がディレクトリなのかファイルなのか種類を表す文字が加わり、合計10個になります。
例えば drwxr-xr-x
であれば、
- 先頭の
d
が対象がディレクトリであることを表す - 次の
rwx
が「所有者( u: user )」のパーミッションを表す - 次の
r-x
が「所有グループ( g: group )」のパーミッションを表す - 次の
r-x
が「それ以外( o: other )」のパーミッションを表す
となります。それぞれのパーミッションは
- 「所有者」は
rwx
なので「読み出し可能」「書き込み可能」「実行可能」 - 「所有グループ」は
r-x
なので「読み出し可能」「実行可能」 - 「それ以外」は
r-x
なので「読み出し可能」「実行可能」
です。
パーミッションは数字でも表される
またパーミッションは数字で表されることもあります。
パーミッション | 意味 | 数字 |
---|---|---|
r | 読み出し可能 | 4 |
w | 書き込み可能 | 2 |
x | 実行可能 | 1 |
- | 権限なし | 0 |
数字の場合は各パーミッションの数字を足したもので表します。各対象に対して合計した1桁の数字になります。
たとえば rwxr-xr-x
であれば
rwx
は、 4 + 2 + 1 で 7 になります。r-x
は、 4 + 0 + 1 で 5 になります。
すべて合わせると「 755 」となります。
パーミッションを変更する
パーミッションを変更するときは chmod
コマンドを使用します。
change mode の略です。
chmod 変更内容 変更したいファイル(ディレクトリ)
という形で記述します。
具体的には以下のようになります。
chmod u+x hoge.md
- 先頭の
u
はパーミッションを変更する対象を表す +
はパーミッションを追加することを表すx
は変更するパーミッションを表す
hoge.md ファイルのパーミッションに実行可能を追加する、となります。
変更対象は省略可能です。省略した場合はすべてが対象になります。
パーミッションを削除するときは -
で表します。
chmod o-rwx hoge.md
上記だと o: other(それ以外)を対象にすべてのパーミッションを削除する、となります。